第1回 LEAPインタビュー企画 (2017年12月15日)
インタビュイー:細川優作
インタビュアー:佐々木拓実
経歴紹介
細川優作(ほそかわ ゆうさく) 経済学部4年
体育会ラクロス部男子にてDFリーダーを務める。2016年度では日本代表候補に選出され、翌年の2017年にU22日本代表として海を渡りアジア大会制覇を果たす。慶應義塾高校では野球部で、大学からラクロスを始めた。ラクロスを始めて4年目のこの冬、同部は大学日本一に輝いた。
インタビュー内容
佐々木 こんにちは。
細川 こんにちは。
――― 僕と細川さんはラクロス部で毎日会っていたのでインタビューがとても新鮮なのですけれども今日はよろしくお願いします。笑
細川 そうだね、よろしく。笑
―――早速なんですけど、細川さんが大学でラクロスを始めたきっかけを教えてください。
細川 高校時代は野球部に入っていたのだけれども、自分の軸がなかったり目標がなかったりでモチベーションが保てなくて活躍できなかった。でも自信があったから自分はこんなもんじゃないって思って。そこで大学に入ったときに知ってる先輩がいてラクロス部を見に行ったときにスピード感や激しさがかっこいいなと思って入部することを決めたんだ。
―――確かに細川さんの身体能力とクロスワーク(スティックを扱う技術)は折り紙付きでした。
―――入部してからの1年目はいかがでしたか。
細川 うまくいかなかったよ。自主練もあまりしてなかったし、自分ならすぐ主力になれると思ってナメていたところもあった。
―――そういうのは良くないですね。
細川 ほんとだよ。笑 実際にサマーステージやウィンターステージ(新1年生による人戦)ではスターティングメンバーに選ばれることはなく、現実を思い知ったよ。当たり前な話だけどね。でもこのままではまずいって思って色んなことを考えたよ。
―――色んなことはどんなことでしょうか。
細川 親の反対もあったのにラクロスを初めて、それでこんな不甲斐ない自分がいて。なんでラクロスをやってるんだろう、もっと自分と向き合わなければならないって思った。
―――なるほど。大きな挫折があったんですね。
細川 ここからは真剣にラクロスと向き合うようになってラクロスがずっと楽しくなったんだ。
2018年度早慶ラクロス定期戦 細川選手(左)
―――たしか細川さんがLEAPを受けたのは2年生の5月頃でしたね。きっかけはなんだったのでしょうか。
細川 ラクロス部の同期がLEAPを紹介してくれて。よくわからないけれど参加したのが最初だったな。
―――実際に教室を受けてみてどうでしたか。
細川 中々普段会えない体育会生の仲間の話が聴けたのは新鮮だったな。熱い想いをもった人が多かったし、何より自分自身と向き合う機会が出来て良かった。
―――素晴らしいですね。私たちとしてもLEAPが体育会生の交流の場として活きているのは予想外に嬉しいです。印象に残っている体育会生はいますか。
細川 LEAP講師の頼さん(競走部16年卒)や宮地元気くん(ソッカー部2017年卒)よく印象に残ってるな。グループディスカッションを一緒にやってすごく刺激を受けたのを覚えている。
―――すごい教室ですね。頼さんや宮地さんの教室に細川さんも一緒にいて、今思えばオールスター揃いですよ。
―――LEAPを受けた後でなにか変化はありましたか。
細川 TRSは本当に参考になったし、3年ぶりに5カ年計画を振り返ったら計画通りになってることが多くて驚いたよ。まず綜合目標を立てて、マイルストーンを置いていくような要領で小さい目標を積み重ねていく。そうすれば目標にたどり着けるっていう確かな実感を得たよ。
―――というと具体的にはどんなことがあったのでしょうか。
細川 僕はまず関東ユース(新人選抜)の中核になることを目標にTRSを書いたんだ。そうしたら実際に半年後にはハワイ遠征メンバーに入ったし、選手権では優秀選手に選ばれた。正直5カ年計画のことはそれほど意識してなかったけど今見返してみたらその通りになってた。そのあとも日々目標を持って試行錯誤を繰り返しながら練習に励んだ。そうしたら日本代表候補にも選出されたし、国際親善試合にだって出ることができた。ケガをして悔しいシーズンもあったけれどU22日本代表としてASPAC(アジア大会)で優勝できたのは貴重な経験になったよ。
ASPAC U22 アジア大会 細川選手(水色のユニフォーム)
―――これでもかって輝かしいキャリアですね。
細川 ありがとう。でも全日本選手権で優勝できなかったのは本当に悔しかった。チームのためにたたかう、大学ラクロスでは大事なことを学ばせてもらったよ。
―――これからの目標についてお聞かせください。
細川 そうだな、ラクロス面では2022年のワールドカップを目指してラクロスを続けたいなって思うよ。それにまだ全日本選手権だって優勝できてない。真の日本一がとりたいな。
―――社会人としてはいかがでしょうか。
細川 まだわからないことばっかりだから具体的な目標はないな。また5カ年計画でも立ててみたいと思います。笑
―――最後に体育会で汗を流す後輩へメッセージをお願いします。
細川 結果が出なくて悩んでいる人も多いと思う。僕は「努力が全て」だとは思っていなくて、才能にも目を向けなければならない。才能×努力^2+運が結果を産むと思っているから。自分には才能がないだとか、できない理由をただ才能のせいにして終わるんじゃなくて、自分にはどんな才能があるのか分析してそこを伸ばすための練習をすれば確実に力はつくと信じている。そうやって頑張ってほしい。
―――細川さん、熱いメッセージをありがとうございます。今日はどうもありがとうございました!
大学選手権優勝のトロフィーを持つ細川選手(右)